ブナと暮らす町、雪と共に生きる町

このタイトルは、只見町の第7次振興計画で付けられたテーマです。このテーマ、とても好きです。私たちの住む只見町を言い得ていると思っています。

さて、5月10日に再開通した国道252号六十里越雪わり街道ですが、ブナの芽吹き真っ最中です。お客様も感激されて帰って行かれますが、先日12日に思いがけず今年初の県境越えを果たした時に、改めて感動してスマホ撮影してきたので、ご紹介します。

まだまだ山には雪が残り、消えた所からモコモコとブナの芽吹きが見られます。この新緑のまぶしさ、毎年見ていても、住んでいても飽きることのない美しさです。右はアイヨシの滝付近。近くまで近づくのは難しいですが、雪解け水が流れています。

すでに夕方だったので、光は弱めですが、それでもブナの芽吹きがはっきりと見えます。

六十里開道記念碑からの壮大な景色とスノーシェッドの奥の新緑。人工物との組み合わせが絵になるのが六十里なんですよ。

山の下に線が引かれているのが、スノーシェッドがある部分。このスノーシェッドが必要な所に作られていることにより、雪崩をやり過ごして道路が維持されています。このスノーシェッドは前にも書いたとおり、すごく費用がかかりますが、この設置によって252号の冬期通行止め解除の時期が決まると言っても過言ではありません。

浅草岳を撮影しようと旧田子倉駅に停車したら、残念鬼ヶ面山しか見えませんでした。そして撮影しているとガサゴソガサゴソ、と音が。岸壁にたくさんのサル、サルサル。10匹以上いて、子ザルもいました。かわいいけど、逃げちゃう、静かに近づいて行って、何とか写真に収めました。彼らも山にいて過ごせるなら、私たちと自然と一緒に暮らしていけます。たくましい姿と子ザルの危なっかしい逃げ方に、心が和らぎました。

六十里を降りて、町内を走ると、代掻きを終えて田植えがすんだ水田を発見。5月の一番の幸せな時間は、田植えの後の水の張った田んぼを見ること。春が来て、これから季節が進んでいくんだという力強さを感じることができるからです。

私の住む只見町は、一年の半分近くが雪におおわれ、子どもが年々少なくなり、地域の人の多くは、やりたいことがあっても、人手が足りない、今の状況で精いっぱいだと思っている人もいると思います。この2,3年で私もこの先の担い手が、もっともっと必要になると感じることが多くなってきました。それでも、地域の景色が四季ごとに当たり前のように進み、軽トラックが田畑に停まり、お年寄りが畑の脇で休み、子どもたちが学校に通う姿を見ていると、悲観することばかりではないと感じます。

大切なのは、その先の未来を明るく描くことができる気持ちを持てるか、それを共有できる仲間がいるか、困っていることや助けてほしいと誰かを頼る勇気を出せるか、そのサインを逃さず手を伸ばす一歩を踏み出せるか、だと思います。

今から14年前、只見町のコマーシャルを作ったとき、7年離れていた只見に戻ってきたときを思い出します。その時に作ったナレーションに込めた思いを、忘れないようにしたいと思います。

 

僕の住む只見町は、とても緑の多い町だ。

町の面積の95%が森に囲まれていて、携帯電話がつながらないところだって、まだある。

だけど、とっても豊かな自然の中で、僕はけっこう楽しく暮らしている。

僕は只見町に住んでいる。

 

サカイ

 


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