会津朝日岳

深山幽谷に拓かれた憧れのピーク

会津朝日岳
尾瀬の北側に広がる駒・朝日山群は、開発から逃れた静かな山域で、その北端にあるピークが会津朝日岳です。深山幽谷に唯一、切り開かれた登山道は岳人の憧れであり、日本二百名山に選ばれています。登山口は国道から10キロほど車で入った谷間にあり、しばらく渓流沿いに進んでから樹林の九十九折を登って、人見ノ松と呼ばれる稜線にでます。視界が開けて尾根沿いに叶ノ高手と呼ばれるピークに登り、ネズコの巨木を過ぎると大きく下ります。シャクナゲの林をぬけて、鞍部をトラバースするとブナ林が広がる熊ノ平です。避難小屋のわきから急な登りに息を切らせてバイウチの高手にでると山頂稜線の岩壁がそびえています。岩場を直登して岩稜に上がり、北へしばらく藪をぬけると東雲山岳会寄贈のモニュメントがある山頂です。会津と越後をまたにかけたパノラマが広がります。足元には田子倉湖が深くきれ込み、浅草岳、毛猛連山、越後三山、平ヶ岳、燧ヶ岳、日光連山、那須連山、飯豊連峰を見渡します。南には只見町最高峰の丸山岳が手に届きそうですが、この稜線は藪が繁茂して、昭和53年に道を刈りましたが数年で廃道になりました。
会津朝日岳の山名は、新編会津風土記に「朝日山 伊北郷ノ諸村ハ深山中ニ住スル故、晏テ後始テ日ヲ見ル、只此山ノミ詰朝ニ日ヲ見ル故名トス」とありますが、実際には集落から山頂を望む場所は少なく、なにか釈然としません。

標高 1624m
時間 参考タイム往復9時間
登山口 赤倉沢登山口 国道252号から黒谷川沿いに町道を進み、右へ分岐する白沢林道の終点まで約10キロ。平成23年新潟福島豪雨災害の復旧工事後、現在登山口まで通行可能。ただし、大型、中型バスは不可。マイクロバスも待避所以外はすれ違い不可。いわなの里利用スペースには駐車しないこと。
駐車場 いわなの里の奥に赤倉沢登山口があり、駐車スペース普通車10台。白沢林道は中型大型バスの進入不可
トイレ シーズン中は登山口に仮設トイレ設置
水場 三吉ミチギの水場1カ所。避難小屋周辺は渇水する
シーズン 山開き6月第2日曜~初冠雪の10月中旬
難易度 経験者・健脚者向き。標高差1084m+登り返し100m
携帯電話 人見ノ松から叶ノ高手、山頂周辺のみ通話可能。
山開きに咲く花 ニリンソウ、サンカヨウ、アカモノ、ヒメサユリ、ツバメオモト、シラネアオイ、ミヤマクワガタ、アズマシャクナゲ
アドバイス 6月に山開きを行うが、山頂直下は雪壁で12本アイゼンとピッケルが必要。熊ノ平避難小屋は緊急用でトイレや水場はない。白沢林道は増水すると通行できない可能性がある
ガイドについて 会津朝日岳ではガイドをお願いする場合、参加者5~8人につきガイド1名の編成が安全上好ましいです。
対応出来るガイド 加藤健太馬場幸人黒田晶子角田誠鈴木嘉葎雄目黒大四郎・角田朋之・石川貴大
登山MAP 昭文社発行の『山と高原地図・越後三山』に収録されている会津朝日岳の登山地図を閲覧できます。登山計画の参考にしてください。
会津朝日岳

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分1地形図、数値地図(国土基本情報)電子国土基本図(地図情報)、数値地図(国土基本情報)電子国土基本図(地名情報)、数値地図(国土基本情報)基盤地図情報(数値標高モデル)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平27情使、 第16-M066616号) 昭著第 57G001 号

お電話での申し込みは0241-82-5250

地図

登山届について

福島県警察のインターネットによる登山届の受付先
http://www.police.pref.fukushima.jp/chiikianzen/newpage5.html
また、只見町では各登山口に登山ポストを設置しています。提出された登山届は救助要請があった場合にのみ利用されますので、必ず家族や友人に登山計画を伝えておきましょう。
※救助要請があった場合は、福島県警察本部南会津警察署と只見町消防団が協力いたします。しかし山岳救助専門の組織ではないので、くれぐれも慎重な行動をお願いします。


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