花に興味のない僕が少し花を好きになりました【富士園芸】

富士園芸
シャクナゲ(5月頃)
こんにちは菅家Tです。生まれてこのかたずっと花より団子なものでして「キミは薔薇より美しい」と布施明のものまねばかりの人生でした。せっかく自然豊かな只見に住んでいるのでお花のことを勉強したいと思いご相談に来たのがこちら

富士園芸さん!

富士園芸
店長の鈴木直(すずきなお)さん(45度)

まずはお店の情報から

店名 富士園芸(ふじえんげい)
カテゴリ お花屋さん
営業時間 9:00~17:00
定休日 土日祝
電話番号 0241-82-3378
FAX番号 0241-82-3378
住所 福島県南会津郡只見町只見沖1401-1(googlemap)
HP(通販可) 楽天ショップ
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ということで、何から教えてもらえばいいのかわからないまま時が流れそうだったので「ばえる(映える)やつ」からお願いしてみました。ということならと、お店の裏にあるシャクナゲ畑を案内しますと言って頂いたもののこの時点でシャクナゲというものがさっぱりわかっていません。そこにいきなり広がる白と黒の世界。(SLのC58が後ろに見えます)
富士園芸
雪下に眠っていたシャクナゲたち
富士園芸
(こんにちは)
なんでも富士園芸さんは「ツツジ・シャクナゲ」という花木(かぼく)の専門店なんだそうです。特にシャクナゲの品種の取扱いは日本一!だそうです。すごい。鉢に入ったシャクナゲたちは横に倒して越冬させるそうです。上に黒いのを色々被せているのは「日焼けから防ぐため」。光が雪に反射して葉っぱが焼けてしまうのを防いでいるそうです。
富士園芸
掘り出すところ(奥様)
富士園芸
斑入り(ふいり)のシャクナゲ
斑入りとは
葉の緑色の部分に,ちがった色がまじったところを「ふ」といいます。アサガオの葉の多くは緑色をしています。ところが1枚ずつの葉をよく見ていくと,一部が白くなっている葉があります。この葉の白い部分が「ふ」です。白くなっているのは,葉の一部が葉緑体をもたないためです。「ふ入りの葉」というのは,このように葉の緑色の一部がぬけおちて白くなっているところのある葉をさします。光合成は,葉の緑色の部分(葉緑体)で行われます。でも,ふの部分には葉緑体がないため光合成は行われず,デンプンがつくられません。そのため,ふの部分ではヨウ素液をつけても色の変化が見られません。
ベネッセ教育情報サイト 進研ゼミからの回答より引用
富士園芸
このシャクナゲは珍しいんですよ!の顔
たしかに緑一色(りゅーいーそー)より黄色が混じった葉っぱのほうがかっこいいなと思うけど、まだそんなに興味が湧いていなそうな私を察して、雪の中立っているハウスの中へ。この豪雪地帯で冬にビニールを被せたままなのに驚きです。ここは鈴木店長が毎日除雪しているそうです。大変。(トマトハウスは全部ビニールを外します)
富士園芸
入るとポカポカのシャクナゲハウス
富士園芸
中には沢山の子シャクナゲ

接ぎ木

ハウスで何を育てているのかというと「接ぎ木(つぎき)したシャクナゲ」だそうです。接ぎ木と聞いても分かる人はジョジョリオン愛読者だけだと思いますので引用します。
2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすることである。 このとき、上部にする植物体を穂木、下部にする植物体を台木という。 通常、遺伝的に異なる部分から構成されている個体を作る技術として用いられるが、果樹等の育種年限の短縮化、接ぎ木雑種の育成などの目的で行われる場合もある。
Wikipediaより引用
富士園芸
サッカー日本代表みたいな出で立ちの鈴木店長
ということで特別に接ぎ木の実演をして頂けることになりました。量産されている土台になる植物(安くできるやつ)の上部をスッキリさせてカット。珍しい個体(例えば先程の斑入りやつ)の下部をカット。そこを専用のテープで固定する。ということだそうです。局地的に伝わる例えとして、Zザク(ゼータザク)】を提唱させて頂きます。(クリックで画像検索)
富士園芸
台木の上部をお掃除
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台木に斜めにカットを入れる
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同じように穂木も斜めにカットを入れる
富士園芸
カットした断面
富士園芸
その2つを専用のテープでくっつけます
富士園芸
完成
富士園芸
「接ぎ木すげえ!」と褒められた時の鈴木店長
撮影しながらなのでゆっくりとやってもらいましたが、それでもとても手早い。「慣れれば簡単ですよ」というそれは「蒲生岳は急なだけですよ」と同義語でございます。

只見のシャクナゲと富士園芸の歴史

シャクナゲとは花木の王といわれ、派手で大きな花が咲く植物で日本各地に自生しているそうです。ここ只見町でもシャクナゲが昔から自生をしていたそうです。昭和20年台に技術的にシャクナゲの大量生産が可能となり、お隣の新潟県が一大産地となったそうです。只見でも自家栽培を始める人が増えてきたのだそうですが、売り先がなく困っていたところに、時の観光課長さんが鈴木直店長のお祖父様に相談したのが富士園芸の歴史の始まりだそうです。ご主人が酒もタバコもやらない代わりに趣味で盆栽などを集めていてそれが観光課長の目に止まったとのこと。その頃の富士園芸は『バーバー富士』つまり理容店だったそうで、現在のお店に名残があったりします。それから理容院とお花屋さんと2つのご商売をされていたのそうですが、生花の需要も高まり現在の営業形態になったそうです。

挿し木

お忙しい中、もう一つの栽培方法の『挿し木』を教えてもらいました。挿し木とは
増やしたい植物の若い枝・茎・葉などを切り取り、土に挿して増やしていく方法で、切り取るのが樹木の枝の時には「挿し木」、草花の茎葉のときには「挿し芽」と言い、土に挿すために切り取った枝や茎、葉のことを「挿し穂」と言います。
AGRI PICKより引用
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挿し木されたツツジたち
富士園芸
これを大きいピンセットでブロック分けし取り出す
富士園芸
もやし状のねっこが出ていれば成功。右は失敗例
富士園芸
それを一つ一つポットに入れる
富士園芸
これが花になるよー

あるあるな質問をしてみました

富士園芸
奥様のひろみさん 花屋修行中
答えてくれたのは、直店長の奥様のひろみさん。花屋の嫁ブログを精力的に更新されています。接ぎ木の様子を動画に撮ったり編集したりとマルチな才能を開花中(花屋だけに)

Q.花の手入れが大変そうで躊躇しちゃう…

花の手入れは筋トレと同じです。毎日のルーティーンにすれば大変ではありません。モチベーションをあげようとするから挫折するのです。やり方が間違っていては最適な答えが返ってくることはありません。口調を間違えました只見鍼灸治療院の土本さんになりました。詳しくは下記リンクから。
A.お花の手入れはそこまで大変じゃないんです。ちょこっと気にかけてあげるだけで大丈夫。スマホのゲーム感覚で育てられますよ!「昨日よりちょっと大きくなってる!」「ほーらお水をくれてやるわよー」とか。構い出したらかわいいもんです。 シャクナゲって1年のうち11ヶ月は花が咲かないんです。夏は緑、冬はポツーンとしてるし、なんだかなーって。けど5月になるとぷわーーー!って大きい花が咲く。それがとっても綺麗なんですよ。あと冬の寒さに越さないと花が咲かないんです。ずーと温室で育ってしまうと花が咲かない。人と同じですね!!!(ぎょぎょぎょ)

Q.枯らしてしまいそうで怖い…

A.最初のうちは枯らしてなんぼです!枯れない花はない!止まない雨はない精神です!男の人って凝り性な人が多いから花木がハマるみたいですよ、枯れにくいですし。花が咲いていないときのシャクナゲって趣ある感じなのが男性好みなのかもしれませんね。花が咲いた時とのギャップが大きいというのも魅力になるんだと思います。

Q.接ぎ木と挿し木の使い分けは?

A.ツツジは挿し木 で増やし、シャクナゲは接ぎ木で増やすんですよ。「左ヒラメに右カレイ」に習い「 挿しツツ シャク 接ぎ(指しつつ酌注ぎ)」をこれを機に提唱してみます。

Q.初心者向けの商品ないですか?

富士園芸
悩んでいる奥様(悩殺ポーズ)
ということで接ぎ木体験セットという私みたいなライトユーザー向けの商品を用意して頂きました。

接ぎ木体験セット

商品名 接ぎ木体験セット
内容 講師と共にシャクナゲの接ぎ木体験&そのシャクナゲをお持ち帰り ※練習用と本番用の2回できます
料金 800円
所要時間 約30分
予約 できれば3日前まで。タイミングがあえばOKです。是非お気軽に
電話番号 0241-82-3378
その他のお店の情報 上記より
富士園芸
贈答用に綺羅びやかなラッピングもできます
富士園芸
生花の取扱も充実。もうすぐ卒業シーズンですね。

この記事を読んでいる皆さんに

代表して花屋の嫁より。タイミングが合えば、シャクナゲの開花期(5月頃)にぜひ!訪れていただきたいですね。ツツジ・シャクナゲの美しさを生でご覧になっていただきたいです(地元の方にも!)。語彙力がなくて上手く言い現わせないんですが、本当に魅了されます!日本中探しても「ここにしかない花」「只見に来ないと見られない花」も何点かあります。開花した花の美しさを見て、今まで興味がなかった方も「ツツジ・シャクナゲを見に只見に行ってみようかな」なんて思っていただけるとこんなに嬉しいことはないです。地元の方にも「富士園芸って実はこんなことしてるんですよ」「ツツジ・シャクナゲ専門店で品種数日本一(自称)だったりと、実はすごい店なんすよ!」って、ちょっとだけ言いたいです(笑)
富士園芸
お見送りの二人

取材を終えて

今まで花に無縁の人生でしたが、生活の一部に花があるってとても豊な人生なんじゃないかと思いました。只見駅のどこかにシャクナゲを飾って一緒にお出迎えできたらちょっといいんじゃないかなと。枯らしていたらすいません。特別な時に贈る花もいいけど、何気ない時に奥様にお花を買っていくようなトレンディな大人になろうと思いました。おせちもいいけどカレーもね!

-番外-只見の固有種?のシャクナゲ

シャクナゲというのは野生でも変種が誕生するらしく(人工的に交配させなくても変わった品種が生まれる)只見の周辺で自生するシャクナゲはアヅマシャクナゲなのですがアヅマシャクナゲは葉に裏毛があるのですが只見周辺のシャクナゲは『裏毛のない葉』が特徴的だそうです。(すっごくわかりにくいですが、これって実はすごく希少!!)※鈴木店長から補足ありがとうございます。
富士園芸
こちらのシャクナゲの葉っぱの裏面は↓
富士園芸
こんな感じでツルっとしています
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屋久島 生まれのシャクナゲの葉の裏はモサモサしています
富士園芸
シャクナゲ畑でこんにちは
富士園芸
ピントを合わせきれないマクロレンズでの撮影
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斑入りはかっこいい
只見町観光まちづくり協会 公式Webサイト
只見町観光まちづくり協会 公式Webサイト
https://www.tadami-net.com/findout/stuff/20161206/5588
はじめて来たのになつかしい 自然首都只見。只見町は福島県の西南にあり、西南部は新潟県に接しています。伊南川や只見川の清らかな流れと、豊かな森林資源に恵まれています。2014年ユネスコエコパークに登録されました。

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