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24時間戦えますか?
ビジネスマーン、ビジネスマーン、ジャパニーズビジネスマーン。こんにちは菅家Tです。20代以下にはさっぱり?なご挨拶で申し訳ありません。暑い日が続いておりますが体調崩されていないでしょうか?今日はなんか元気でないなーという時の心の支え『只見鍼灸治療院さん』を取材してきました。まずはお店の基本情報を。今回も記事が長いのでのお時間ある時に。
店名 | 只見鍼灸治療院(ただみしんきゅうちりょういん) |
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カテゴリ | 鍼、灸、あん摩マッサージ指圧 + スポーツ鍼灸マッサージ |
予算 | 1コマ3,000円 |
施術時間 | 1時間~1時間半(状態により変動) |
最小施術時間 | 20分~(1,000円〜) |
営業時間 | 午前9時~午後8時 |
受付時間 | 午前8時~午後7時 ※電話予約制 |
定休日 | なし。お休みの場合は留守番電話になります |
電話番号 | 090-6941-1734 |
住所 | 福島県南会津郡只見町大字只見字雨堤1054-2(googlemap) |
出張施術 | 只見町内500円、只見町外1,000円。お宿への出張も可。 |
1.まずは予約してみる
今回は取材ということもあり、1週間ほど前にご予約しました。私は「特に痛いところは無いんですが、自分へのご褒美で」と予約することが多いです。実際に痛んでいるところあったりもします。予約は当日でも可ですが、前もってのほうがご希望のお時間に添えます。只見にツーリングに来て「おっ、やってるかい?」てこともあるそうです。バイクって同じ姿勢で乗り続けるイメージありますものね。
店主の翼さんと三紀子さん
-シャッター押す時の「笑え」というプレッシャーに負けた三紀子さん。お二人で営業されています。
2.カルテ記入・問診
-カルテ用紙に必要事項を記入します(初回のみ)「いつから」「どこが辛いのか」といったお話をしながら施術の方針を決めるそうです。今回は私はカメラマン兼メモメモ役だったので、ビストロ叶屋さんに次いでマイワイフにモデル役を依頼しました。ビストロ叶屋さんの記事は下から。

-真剣な表情の翼さん。目線の先にロベルト本郷でもいるのでしょうか。

-手荷物はこちらのかごの中に。カゴとジャストなパイン柄のポーチでご満悦のマイワイフ。

-服装は厚いジーパンとかでなければ基本OKとのことですが、服装はやっぱり薄着寄りのほうが受ける方も気持ち良いと思います。「あっ、やっべ!」なうっかりさん用に着替えをご用意されています。
3.施術開始
-まずは全身のバランスを診るために、全身をわさわさされています。靴下がチカチカして集中できない(カメラマン談。)マイワイフの希望により今回は翼さんをご指名です。同姓の方が良いというご要望にもお答えできるのが只見鍼灸治療院さんの良いところでもあります。
-頭やって~
-肩甲骨もやって~
-針を打って~今回は終了。問診から1時間半ほど。
4.状態の確認
-施術前と比べて身体がどう変化したかを確認します。今回のマイワイフの感想は「首のところじんわ~り押さえてもらうの超気持ちよかった。針が全然痛くないのにびっくり。(以前、針を打った時はイタッ!となったそう)身体が軽くなった気がする。」というボキャブラリー少なめのざっくりとした感想でした。
(3).施術中の会話
Q1.全部同じ力でやるんですか?どういう使い分けをしているんですか?
A1.場所や状態によって力は変えています。私は鍼灸師でもありマッサージ師でもあります。身体を触りながら診察をしています。針を打つべきところはどこか、筋肉の方向性はどうか、コリの深さはどうか等。ざっくり言うと筋肉が血行不良で硬くなっているところを探しています。それが見つかったら、最適だと思う力で施術しています。
Q2.セルライトって自分では消せないと聞いたことがある。マッサージとかでは消えないの?セルライトってそもそも何?
A2.セルライト=皮下脂肪ですので自分で消せます。脂肪が厚いのか薄いかの違いだけ。体脂肪なので燃やせば少なくなります。人の手(美容マッサージ)を借りて少なくしようという方が無理があるのではと職業柄的に思います。
Q3.足がむくみやすくてぷよぷよしている。太ももが上半身に比べて太い。どうすれば細くなる?
A3.筋肉が全てを解決します。「足がむくむ」と「足が太い」は別の話です。むくみとは水分が溜まっている状態です。横になってすっきりすれば「むくみ」です。むくみを解消するのに重要なのが「ふくらはぎの筋肉」です。ふくらはぎの筋肉がポンプの役割をして重力で足元に集まった水分を循環させています。ですので「立ちっぱなし、座りっぱなしの仕事の人」はふくらはぎを使っていません。今すぐふくらはぎの筋トレをするんだ。筋肉量が一般的な人でむくんでしまう人は運動不足です。今すぐ歩くんだ。また出産時近辺でむくむのは1.5人分の血液を身体中に循環させなければならないので力不足なために起こります。
足が太いと気にされる人のほとんどは脂肪が多い状態だったりします。脂肪と筋肉、同じ100gだったら体積は筋肉のほうが小さいです。つまり『筋肉のほうが細く見える』ということです。よく「え~筋トレした太くなっちゃうし~毎日続けらんないし~」と聞きますが「え~筋トレして部位を太くするってどんだけ高負荷トレやってんの~人間って飽きるようにできてんだから~3日も続いたってすごいわよ3日ぼうず~」とお返しします。
Q4.足を効率的に細くするには?
A4.足を細くするのにかなり効果的なのは有酸素運動で、ダイエットに有効なのは寒い環境で寒いままでいることです。奪われていく体温に対抗すべく、どんどんカロリーを消費していきます。因みに身体が震えるのは筋肉を使って体温を作っているということです。一枚薄い服装で雪掘りするというのは只見でとても有効なダイエットだと思います。コツは低負荷で長くやることです。つまり少し寒いかなーぐらいの服装で始めて、疲れた〜ってならないぐらいの本気度で長~くやることが効率的に足を細くする方法です。
更に有酸素運動の前にスクワットをするとより効率的です。筋トレすることで成長ホルモンが分泌され、脂肪を燃焼させる、タンパク質を合成させる、骨を形成させるというサイクルが始まります。そうすると脂肪を燃焼しやすい体になる、つまり痩せやすい身体になるということです。また有酸素運動は連続して30分以上やらないと燃えないのは間違いだったという知見が最近有力です。運動は連続した時間ではなく、合計時間で良いという考え方になっています。ただしこういう情報は目まぐるしく変わるから数年後にも正しいとは限りません。勉強に終わりがないというのは素晴らしいことですね。
A5.筋肉は多くて困ることはない!
メタボリックシンドロームって言葉は一般的に知られるようになったと思います。メタボ。最近では「ロコモティブシンドローム」という言葉をちょいちょい聞くようになりました。意味は「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態 」だそうです。つまり歩行障害です。一生歩ける方が楽しいでしょ!だから今のうちから運動を適度にしましょう。筋肉は貯金ができる。「わしゃ~もう年じゃから~」みたいな方ほど筋トレをしましょう。筋肉は多くて困ることはありません!
施術室のご紹介
-施術室は2部屋あり、扉でしっかりと分かれています。こちらが三紀子さんの施術室になります。ローベッドなので小さなお子様連れで来店される方も多いそうです確かに安心。お子様向けのDVDプレイヤーとDVDも用意してあるそうですさすが。ご夫婦や家族で来店されるケースも多く、同時に施術したりどちらかが子供の面倒を見ていたりと様々だそうです。
-こちらが翼さんの施術室。右下の緑のボールは「アムロ!アムロ!」という友達です。ボールはともだち。
-こちらは待合室。私はほぼ利用したことがありませんが早く到着したり施術中の相方を待ったりとお使いになるそうです。
-思いっきり日差しが入っていますが気にせず。マジンガーZの1巻だけが擦り切れています。活字読め活字。
-はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師 の国家資格の免許証。
いろいろ聞いてみた
三紀子さんについて
只見生まれ、只見育ち、ミニ雪像作る人はだいたい友達。首都圏でデイサービスの仕事をしていて、そこで鍼灸の腕を磨かれたそうです。(デイサービスで鍼灸ってすごいな)紆余曲折の末、只見で鍼灸治療院を開業されたそうです。
翼さんについて
神戸生まれ、川崎育ち、「愛と勇気」以外もだいたい友達。勉学に勤しんだ学生時代を経てデイサービス施設でおじいちゃんと将棋を打つ毎日。ふと目に止まった鍼灸に興味をしんしん。(鍼灸なだけに)鍼灸学校に入学し論理的思考で人間を分析しているように思います。最近ではサッカー大好き(さすが翼)なのでスポーツ鍼灸マッサージも貪欲に勉強されています。
只見鍼灸治療院の歴史
お二人が出会ったのが、上記のデイサービス施設。三紀子さんの仕事を引き継いだのが翼さんだそうです。その時点で三紀子さんは只見で開業することを決めており、予定通り開業。約3年半の遠距離恋愛を経てめでたくご結婚。翼さんが只見に移住され今に至るそうです。
-この歴史で間違いないよな?と確認する二人。
開業して困ったことは
三紀子さん「学校で習うことは基礎の基礎です。只見と東京ではご利用者様の需要が全然違いました。只見は農業をされている方や家庭菜園をしている方が多いので肉体労働で痛んだ身体が多いです。東京で施術していたのはデイサービスでの機能訓練や痛みの緩和が多かったんです。その需要のズレに対応する為に、一から勉強し直しました。」
翼さん「私は将棋の相手を卒業した時から、鍼灸師でしか仕事をする気しかありません。なので只見にくることに不安は無かったです(「こいつ田舎わかってねーな」とは思っていた。三紀子さん談)職人の仕事は半人前では許されない。さいわい只見町は育つまで待ってくれる気風があります。渡部愛郎(わたなべよしろう)先生という達人がいたお蔭で鍼灸を受け入れる風土がありました。その風土に助けられたということもありました。
この記事を読んでいる皆さんに
鍼灸は怖いという人もいます。治療の目的は『身体を癒すこと』なので怖いことを無理に施術することはありません。ニーズに合わせて症状に合わせて治療ができるよう準備しています。最近ではスポーツをしている中高生を施術することも多くなりました。スポーツはとても素晴らしいものですが反面、かなりのリスクがあります。同じ動作の繰り返しは鍛錬にもなりますが筋肉の歪み、ひいては骨格の歪みに繋がります。私達は魔法使いではないので症状を瞬く間に無くすことはできませんし、何にでも効果があるわけでもありません。冷え性、便秘、頭痛、眼精疲労、緊張性頭痛など薬を飲んでも改善されない場合に来店される方も多いです。ご要望をドンドンぶつけて欲しいですし、可能な限りの施術をして笑顔で帰って欲しいと思っております。観光で只見に来た方も気軽に寄って頂いたり、お宿へ呼んで頂けると嬉しいです。
-お見送りの二人。
取材を終えて
翼さんとお話すると、論理的思考で話を進めてくれるのでとってもわかりやすいです。さすが元家庭教師。私事ですが昨年、健康診断で肝臓の値がすこぶる悪くて、生活習慣を改めました。お菓子を控える。筋トレする。自転車通勤にする。その際に色々と相談にのってもらったのが翼さんです。お蔭で精神的ストレスなく効率の良く身体を変えることができました。ビバ細マッチョ。健康な身体という貴重な資本の重要性もご教授頂ける(論理的口調を真似てみる)、只見鍼灸治療院さん。これからもよろしくおねがいします。菅家T。