お知らせ

会津朝日岳下見登山のご報告

令和7年6月8日(日)に「山開き」を予定しております「会津朝日岳」の下見登山が6月3日(火)に行われましたので、ご報告いたします。登山計画のご参考になさってください。

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会津朝日岳 下見登山           

皆さんいかがお過ごしでしょうか?只見町公認自然ガイドの角田です。

今回は6月8日(日)に開催される予定である、会津朝日岳の下見登山を6月3日(火)に実施しましたのでご報告です。

標高は1624mと決して高くはない山ですが、深山幽谷に拓かれた三等三角点を擁する頂、四季折々の険しい山脈の絶景、一度は登って見たい岳人達の憧れとして、日本二百名山にも選ばれております。

参考タイムとしては往復で9時間。片道6.2kで往復12.4kのロングコースで標高差としては約1084m+登り返し110m=1194m(直登や急登が連続する為、体感は想像以上)ピクニック気分で登れる山ではありません。初心者は登山教室やガイドツアー、経験者を擁したグループに参加するなど検討された方が無難です。

※登山道の全容と参考タイム(PDF)

今回は下見登山と言う事で、山開きルートの整備と確認を実施しました。下記にタイムスケジュールを記載しますので、登山の際に参考になさってください。

開山日

令和7年6月8日(日)6時~

6/3(火)下見登山タイム

※登山道整備を含む時間です

06:11 赤倉沢登山口より出発

07:20 三吉ミチギ 到着  (07:31 出発)

08:40 人見の松 到着   (08:49 出発)

09:10 叶ノ高手 到着   (09:18 出発)

10:24 避難小屋 到着   (10:46 出発)

10:50 バイウチ高手 通過

11:41 会津朝日岳山頂 到着(11:43 出発)

12:10 避難小屋 通過

12:56 叶ノ高手 到着   (12:59 出発)

13:13 人見の松 通過

13:56 三吉ミチギ 到着  (14:00 出発)

14:45 赤倉沢登山口 到着

入山時間計 8時間33分(整備、休憩時間を含みます)

※行き 5時間30分  帰り 3時間3分 休憩 23分

 

登山道における支障木は、撤去出来るところは全て整備してありますが、出来ない箇所や残雪により登山道が不明瞭な場合などはピンクテープを目印にしてありますので、通過の際は頭上注意、不明瞭な場合は目標としてください。

登山道が完全に隠れています。赤線が正規の登山道です。

毎年登山道が変わって来ている様な気がします。所々登山道が細くなっている箇所がありますので、足元も注意して行きましょう。

さて、昨年は降雪が多かったので、山頂直下の雪渓は例年より大分残っており、画像では伝わりにくいのですが、下から見上げると壁の様です。開山日にも、しっかり雪渓が残っていると想定されます。今年もアイゼンやピッケルを持って行かれた方が安全です。

 

なお、道迷いしそうな箇所にはピンクテープや赤スプレーを目印にしております。見落とさない様に進んでくださいね。

なお、例年山頂直下の雪渓終点部にピンクテープを垂らしたトラロープを張っておりますが、今年は残雪や雪崩が多く、発見できませんでした。

滑落などはされないよう、十分ご注意ください。

赤倉沢と荒禿沢の仮橋は森林組合様にて設置予定ですが、渡る際はお一人ずつ渡りましょう。

今回の下見登山で一番の難所だと思われるのは、荒禿沢の雪崩で登山道が見えません。残雪の上を歩くことになりますが、十分ご注意ください。

なお、行きは右手の木につかまり、降りていくのを想定してますので、あえて伐採はしておりません。手指の保護にグローブも持って行きましょう。

会津朝日岳と言えば花の名所としても有名ですよね。今年は残念ながらヒメサユリの開花が確認されませんでした。下見登山時につぼみすら発見出来ませんでしたので、開山日当日は難しいかも知れません。

※イワウチワ

※カタクリ

※雨に濡れ半透明になったサンカヨウ

 

会津朝日岳の登山バッチはヤマセミです(配布数150個)。配布は6月8日(日)の山開き当日は、赤倉沢登山口(6:00~8:00)にて配布いたします。以降は「いわなの里」(9:00~16:00)、および「只見町インフォメーションセンター」(9:00~17:00)にて配布いたします。

 

なお、今年は各山開きの日から10月31日まで八十里越七名山 山&湯巡りキャンペーンを開催しております。各市町の撮影ポイントで写真を撮影し、対象入浴施設で提示されるとスタンプがもらえます。2つ集めたらその場でオリジナル手ぬぐいをプレゼント!を実施中です。皆様奮ってご参加ください。

八十里越七名山 山&湯巡りキャンペーン

最後に、ガイドロープは一人ずつ持つ。仮橋は一人ずつ渡るなど、山では譲り合いの心で登山頂けると幸いです。山におけるケガと弁当は自分持ちと昔から申しますが、登山される皆様の笑顔と快晴をお祈りしております。どうぞ皆様ご安全に。

 

 

作成 令和7年 6月4日 ふるさと只見案内人協会 角田 誠

 

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